宮古島で思うこと 人は誰でも自分自身を感じている

 以前ピアノをやっておりました。ピアノのレッスンが終わって、一息ついていました時、先生が「あなたの事を弾いてみます」と即興でピアノを弾いてくださいました。

 すぐさま、ああこれは俺だ、俺だとわかりました。人の内面をメロデーに乗せて表現できるとは、びっくりしました。先生に問いますと、ドイツで始まった音楽療法の一環とのことでした。
 そうしますと、人は誰でも、好むと好まざるといえども、自分自身を感じていると思って間違いなさそうです。
 本当の自分を求めながら、向上心を持ち、身近なひとに寄り添いながら、援助の気持ちを大切に、嘘もなく、誠実を心がけてゆく、そのほか私たちがよかれと信じられることをやり続けてゆくことで豊かな内面が作られてゆくのではないでしょうか。
 そういう豊な自分をしっかり感じられるならば、これこそが幸福になる一番の事ではないでしょうか。
 もの、地位財産、肩書等々を一杯にしての幸福感も悪くはないでしょうが、それは時代が生んだ概念でしょう。その昔、いやもっと大昔には何もない時代にも人々には幸せはあったことでしょう。
 いずれ、人は皆この世から立ち去ってゆきます、死んでゆきます。大切なことはあの幼子たちのように、純で生き生きした世界の大切さを知り、そこを生きることではないかしら。
 心は、はつらつに、いつも前向きにゆきたく思います。